フェムテックに乗り遅れないで! 無料で今すぐ取得できるフェムテックアンバサダー資格も

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フェムテック市場が急速にひろがりを見せている。

フェムテックとは、女性(female)とテクノロジー(technology)を掛け合わせた造語。
女性のライフステージごとの健康課題と現行の社会システムとのギャップを、テクノロジーやイノベーションで解消する商品やサービスの総称であり、フェムケアと呼ばれることもある。

女性特有のバイオリズム、すなわち生理やPMS(月経前症候群)、妊娠・出産、さまざまな更年期症状、そして乳がんや子宮頸がんのような女性特有疾患。こうした身体的・心理的な悩みは今も昔も変わらないのに対し、女性の社会進出が「働く男性」に最適化されたシステムにおいて進む過程で、これらの課題が置き去りにされてきたことが浮き彫りになった。
ニーズが顕在化したことにより、今までは「恥ずかしい」というイメージが先行しがちだった状況にも変化が生まれ、オープンに語られ始めている。

フェムテックは有望な成長事業
アメリカのリサーチ&コンサルティング企業 Frost & Sullivanのレポートによると、フェムテック関連の市場規模は2025年までに、世界で500億ドル(約5兆円)に拡大する見通し。

日本でも新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、長引く自粛期間や生活環境の変化をきっかけに
健康を気にする女性が増加している傾向をとらえ、世界的に後れをとっていた日本企業も相次いで
フェムテック市場に参入しはじめた。

コスメ業界×情報アプリのコラボレーション事例
花王株式会社は、化粧品ブランド「TWANY」(トワニー)において、フェムテックの取り組みを開始した。

その第一弾として2021年3月4日から5月4日までの期間限定で、株式会社エムティーアイが運営する女性の健康情報サービス「ルナルナ」アプリ内に、肌状態や肌悩みに応じた美容アドバイスを提供するコンテンツ「トワルナキレイ相談室」を設置した。

今回の取り組みを皮切りに「トワニー」では、フェムテック分野で女性に寄り添う活動を展開し、
今後は地域に根ざした啓発活動も行なっていくと情報発信している。

サステナブル×フェムケア
ユニクロも、女性の身体にも環境にも配慮したサステナブルな吸水ショーツを今年9月に発売すると発表したばかりだ。

(画像引用:ユニクロ プレスリリース

エアリズム素材を使ったこのショーツは、一般的な生理用ナプキン4枚相当量を吸水することが可能だと言う。

ナプキンが不要になるためデリケートゾーンの肌触りが快適になるだけでなく、環境面でもナプキンの廃棄削減に効果が期待できる。洗って繰り返し使える点は、生活者にとっては経済的にも魅力的だ。

Z世代が手掛ける商品開発
D2C領域でも、若い世代がフェムテック商品開発にのりだしている。
女性のウェルネスを考える学生団体『 苗ぷろ。』を主宰する大学生、江連千佳さんが開発した「おかえりショーツ」は、女性の身体へのストレスを少なくした、下着と部屋着を兼ね備えた機能的商品としてSNSでも話題を集める。
昨年実施した「おかえりショーツ」のクラウドファンディングでは目標金額に対し144%を達成した。

(画像引用:“おかえりショーツ”公式サイト)

「固定観念に縛られず、ウェルネスな選択肢を増やしたい」「女性のウェルネスは自分だけじゃなくて、日本社会の問題」と問題提起する『 苗ぷろ。』では、この他にも様々なプロジェクトや情報発信を行っている。

日本フェムテック協会が発足
こうしたムーブメントの中から、2021年7月21日には、一般社団法人日本フェムテック協会も発足した。
協会の構成メンバーには下着メーカー代表、女性泌尿器科医、産婦人科学会専門医、医療ジャーナリスト、国家資格キャリアコンサルタント等の専門家が名を連ねる。

「ワークライフ・ホルモンマネジメントを推進し、ありたい自分の姿を追求する」をミッションに
「自分の体と心を知ることで一人一人が活躍し、相互理解が当たり前のウェルビーイングな社会を実現する」をヴィジョンに掲げている。

JFA(Japan femtech association:日本フェムテック協会)は、ウィメンズヘルスリテラシーの向上を推進することを目的に、検定・資格制度を用意している。
また、女性の体と心の変化及びホルモンバランスについてや、女性特有の悩みとの向き合い方といった実践的な専門知識を得たスペシャリストの育成も目指しているという。

ユーザーインサイトやSNS活用でフェムテックを拡散

この検定のなかで入門編といえる3級は、「15問解いてフェムテックアンバサダーに」と謳っており、無料でWEB受験できる。

検定を終えると15問中いくつ正答できたかという結果、解答と解説がメールで送られ、3級に合格できると「フェムテックアンバサダー認定」と記された合格証書もダウンロードできる。
この証書画像は、InstagramやTwitterなどのSNSに投稿することも可能で、協会からも「多くの方にフェムテックの知識を得ていただくために、フェムテックアンバサダーとして3級合格証書を拡散いただけたら嬉しいです」とのメッセージが添えられている。

無料で、スグに取れて、しかも基礎的な知識を学べるというのは参加のきっかけづくりとしてふさわしい。合格できたら嬉しくて、もっと上の級を目指したくなるとか、つい誰かに伝えたくなってしまう。
参加者のエンゲージメントを高め、フェムテックをさらに広める工夫が凝らされた、マーケティング視点からみても好施策と言えるだろう。

ジェンダーギャップ指数ランキングが常に低い日本
「ジェンダーギャップ指数2021」では、日本は153カ国中120位(20年には史上最低位121位を記録)。
ジェンダーギャップがまだ根強く残っているからこそ、フェムテックが日本における課題解決を加速させるのではないかと期待も膨らむ。

市場で大きな影響力を持つ女性たちの共感と注目を集めているフェムテック市場に乗り遅れないためにも、まずは知らなかったことを知ることからはじめ、フェムテック(フェムケア)をテーマした動きを注視していきたい。

【参考サイト】
Femtech—Time for a Digital Revolution in the Women’s Health Market

「TWANY」(トワニー) フェムテック分野で女性に寄り添い応援する活動を開始

ユニクロ次世代型「吸水サニタリーショーツ」発売

女性のカラダに寄り添う【”おかえり”ショーツ】を頑張る女性に届けた

苗プロ。公式サイト

日本フェムテック協会

日本フェムテック協会主催の検定・資格のご紹介

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WRITERこの記事を書いた人

Mami NAITO
Mami NAITO

広告代理店勤務を経て、アパレル事業会社では主にEコマース事業に従事。
並行して、コーポレートサイトやオウンドメディアの運営、広報・マーケティング、新規事業開発の責任者を経験。
2021年6月YUIDEAに入社。サステナブル・ブランディング事業ならびに、ビジネスパーソンのためのサステナビリティ情報メディア『サステナブル・ブランド・ジャーニー』の立ち上げを経て現職。
コーポレート・コミュニケーション(情報開示)、マーケティング領域にまたがるYUIDEAの実績と知見を統合して、企業や自治体のサステナビリティ推進支援やコミュニケーション設計、パーパスやサステナビリティを「自分ゴト化」するためのインターナル研修や行動変容施策の企画提案を行う。

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