「Future-Fitな社会」とは「企業が地球環境と社会に負荷を与えず、回復するような影響を及ぼしている社会 」と定義しています。
そしてFuture-Fitメソドロジー・ガイドとは、企業がその社会に適した存在になるためのKPIを示したガイドラインです。
英国に拠点を置くFuture-Fit財団がツールの開発・普及を進めています。
Q. Future-Fit(フューチャーフィット)メソドロジー・ガイドとは何ですか?
A.
「Future-Fitな社会」とは「企業が地球環境と社会に負荷を与えず、回復するような影響を及ぼしている社会 」と定義しています。
そしてFuture-Fitメソドロジー・ガイドとは、企業がその社会に適した存在になるためのKPIを示したガイドラインです。
英国に拠点を置くFuture-Fit財団がツールの開発・普及を進めています。
Future-Fitメソドロジー・ガイド発行の目的
過去や現在のベストプラクティスや同業他社との比較で目標設定をしていては、自社の取り組みがFuture-Fitな社会に向かっているか判断できません 。
そこで企業向けにサステナビリティとは何かといった理解の促進から、目標設定、アクションの創出、サステナビリティのレポーティングまで、幅広く活用できるガイドが作成されました。
このFuture-Fitメソドロジー・ガイドは、SDGsに関する企業の行動指針をまとめた「SDGコンパス」の中でも、事業目標の設定に対するアウトサイド・イン・アプローチを推進・支援するツールとして紹介されています。
SDGコンパスは自社のアクションに組み込むのが難しいと感じている企業に適しています。

SDGコンパス ステップ3:目標を設定する アウトサイド・イン・アプローチ
Future-Fitメソドロジー・ガイドの内容
本メソドロジー・ガイドは企業がFuture-Fitな社会に向かうために、以下の要素で構成されています。
1、Future-Fitな社会の8つの特性
2、そこに至るためにすべての企業が到達しなければならない23の損益分岐ゴール
3、ゴール達成に向けた24のポジティブな取り組み
各要素は8つのFuture-fitな社会の特性に結びつけられており、下表のように整理できます。



注:損益分岐ゴールのナンバリングが前後しているのは、策定された順序によるものです。
Future-Fitメソドロジー・ガイドの特徴
本メソドロジー・ガイドの内容には以下のような特徴があります。
・「価値」とは、財務上の利益(=経済価値)だけでなく社会や環境的価値を含みます 。そのため、「損益分岐ゴール」も経済価値だけでなく社会や環境的価値を含む損益分岐ゴールとなっています。

・システム全体でのインパクトを考慮すること。例えば、「温室効果ガスを出さないようになったけれども、生態系を破壊する」ようなビジネスモデルの変化は受け入れられません。
Future-fitな社会に向けて
Future-fit財団では、メソドロジー・ガイドを中心として、下記のようなガイドも用意されています。
■Positive Pursuit Guide:Future-Fitnessへの移行を加速させるために「ポジティブな取り組みのためのガイド」
■Action Guide:損益分岐ゴールに向かうために、ビジネスの運営・調達・製品等を変える方法についての具体的なガイダンスで、23のゴールについて1冊ずつ作成されている「アクション・ガイド」
■Implementation Guide:メソドロジー・ガイドやアクション・ガイドの進捗状況を評価・報告・保証する方法を示した「実装ガイド」
特に「実装ガイド」では、従業員の定義や、影響範囲の捉え方など、
企業がガイドを活用する際に直面しそうな課題への対策が具体的に説明されています。
企業には、これらのガイドを活用してFuture-Fitな社会に向かうことが期待されます。
【参考サイト】
ダウンロードページ:2020年11月現在、第2.2版(英語のみ)が公表
※本記事は、「サステナビリティコミュニケート」からの転載記事です。