エンターテインメントには世界を変える力がある ディズニーとナショナル ジオグラフィックがアースデイにイベントを開催

(2023.6.13. 公開)

毎年4月22日のアースデイには、世界中で地球環境について考えるイベントが開かれる。
「私たちの一歩が、やがて大きなうねりを創りだす」をキーメッセージとする National Geographic(以下、ナショナル ジオグラフィック)も、横浜にある“象の鼻テラス・象の鼻パーク”で、日本初の体験型イベント「アースデイ WITH ナショナル ジオグラフィック OCEANS TOMORROW」を開催した。イベントには世界の海を知り尽くしたナショナル ジオグラフィック エクスプローラーが来日し、トークイベントが行われた他、音楽ライブやワークショップを通じて、横浜で休日を過ごす家族やカップルたちが海や地球のことを、より身近に感じる一日になった。
4月24日には、ナショナル ジオグラフィックが誇る人気エクスプローラー、バーティ・グレゴリー氏とリージョナルリーダー、コンテンツ&インパクトパートナーシップ、ナショナル ジオグラフィック APACのマリア・チャン氏を交えて、メディア・ラウンドテーブルがウォルト・ディズニー・ジャパン本社(港区)で行われた。


(サステナビリティや環境に関するメディアからの質問をうけるバーティ・グレゴリー氏とマリア・チャン氏) ©2023 Disney

ナショジオが生み出すソーシャルインパクト

National Geographic Society(ナショナル ジオグラフィック協会)は「地理学の知識の向上と普及」を目的に1888年ワシントンD.C.に設立された。以来、エベレスト山頂から深海まで、あるいは望遠鏡から望む宇宙の彼方まで、あらゆるメディアを通じて森羅万象を伝えてきた。
これまでに15,000以上の探検及び調査を支援し、あらゆる領域の“未知”へ挑み、次世代の“知”へと変えてきた。ナショナル ジオグラフィックは、科学、探査、教育、ストーリーテリングの力を利用して世界の不思議を照らし、保護するという使命に専念する。そして、そのコンテンツを支えるのは、ナショナル ジオグラフィック エクスプローラーに他ならない。

ナショナル ジオグラフィック エクスプローラーたちは、時に過酷な状況に身を投じて、海の生き物や自然界を生きる動物たちの姿を捉える。撮影に携わるだけでなく、自然、野生生物、歴史的な場所を保護するために、新しい知識を進め、大きな影響を与える保全プログラムも企画したりもする。彼らは自然の素晴らしさを記録し、地球とその生態系に気を配るだけでなく、自身の冒険とそのドキュメンタリーフィルムを通じて、自然や生態系が危機に瀕する現状をも伝え、それらを守るために関心を持ち、具体的な行動を起こすようメッセージを発信している。

ナショジオ エクスプローラーが伝える、自然と生態系のレジリエンス

世界の海を知り尽くしたナショナル ジオグラフィック エクスプローラー、バーティ・グレゴリー氏は、数々の映画賞を受賞する若きフィルムメーカーだ。ナショナル ジオグラフィック誌の写真家、スティーブ・ウィンターのアシスタントを経て、BBCデイヴィッド・アッテンボロー・シリーズの撮影にも携わる。BAFTA (英国アカデミー賞) の最年少撮影賞受賞者の1人にも選ばれた。ディズニープラスにて配信中の『バーティのハイテク・アドベンチャー』では、クジラをはじめとした野生動物の生態を撮影するために世界中を旅するアドベンチャーの様子が描かれている。

「気候危機が叫ばれている今だけど、自然はまだ回復する力をもっている。私たちは無力ではない。自然や生態系が再生するストーリーを、自分の冒険を見てくれる人に伝え、世界にひろげていきたい」と、バーティ氏は笑顔を見せる。実際に、300頭以上ものナガスクジラの大群が南極に戻ってきている様子をプレゼンテーションで明らかにした。


(ナガスクジラの大群の写真を見せるバーティ―氏)©2023 Disney

『バーティのハイテク・アドベンチャー』では、美しく素晴らしい自然の魅力のみならず、時に過酷な牙をむく自然の過酷さも記録されている。印象的なのは、そんな厳しい状況にさらされていてもバーティ氏が常に笑顔を忘れないことだ。
それについてバーティ氏は「笑顔には、とてもいい波及効果がある」と明るい笑顔を見せて、「アドベンチャーの迫力や面白さで視聴者を惹きつけながら、環境問題や野生動物たちが瀕している危機的な状況もレポートし、それを守るにはどうしたらいいかを伝えることが自分の役割だ」と続けた。


( 『バーティのハイテク・アドベンチャー』はディズニープラスのナショナル ジオグラフィックで配信中)©2023 Disney

『バーティのハイテク・アドベンチャー』のようなストーリーから学んだことを、誰かにシェアする。あるいは、学んだことによって「何かしたい」と感じる。とりわけ若い世代が「自分ゴト化」できるように気持ちを動かすには、彼ら自身が楽しめるポジティブなストーリーが必要だと、バーティ―氏は自らの考えを語った。

「持続可能な地球」の可能性を自由に想像する

『アースデイ WITH ナショナル ジオグラフィック OCEANS TOMORROW』の背景にあるのは、ディズニーがグローバルで進めている「Disney Planet Possible(ディズニー・プラネット・ポッシブル)」という取り組みだ。
より明るく、より持続可能な未来を築いていくためには、何ができるかという可能性を自由に想像することから始まる。地球がサステナブルであるために、ひとりひとりに出来ることがある、というのがディズニーの確固たる想いであり、その想いをストーリーテリングで伝え、世界を、地球を ”持続可能” へ導く。

ナショナル ジオグラフィックも、この「プラネット・ポッシブル」を通じて、あらゆるタッチポイントで人々の行動を喚起する情報発信を行う。


どこに住んでいても、自然を感じ、つながることができる

「自然は、とてもたくさんの恵みを私たちにもたらしてくれる。それを当たり前に思っている人も多いけれど、新鮮な空気も、安心して飲める水も、食物を育む土も、あるのが当然と思っていてはいけないと思う。だから、地球や自然とコネクト=つながることがとても大切なんだ」とバーティ氏は指摘する。
「都市にくらしていても、あたりを見回せば、自然は見つかる。自然の一部だと感じることはできる。たとえば横浜でイベントを行ったときには、海が近くにあって、歩いていると海の匂いがした。東京のようなビルの多い都市でも、木々や植物、鳥や虫はどこにでも見つかる。」


(極寒の地でペンギンたちの生態を撮影・レポートするバーティ氏) ©2023 Disney


アースデイは環境保全を目的としているが、それにはまず環境問題に対する関心と知識を深めることが大切だ。そもそも私たちの身近にどのような生態系があるのかを知らなければ、それを守ることができるはずもない。

自然や生態系とのつながりを意識し、学び、興味をもって関わり、想像力を育む。ふだんの生活におけるこうした小さな一歩が、波紋のように、やがて私たちの未来を動かす大きなうねりとなっていくだろう。

そのうねりを大きくひろげていくためにも、ディズニーやナショナル ジオグラフィックは、「プラネット・ポッシブル」そして「コネクト(つながり)」をキーワードに共感や行動を喚起するストーリーを楽しめる場やコンテンツを提供していく、とマリア・チャン氏はラウンドテーブルを締めくくった。



【参考サイト】

バーティのハイテク・アドベンチャー

ナショナル ジオグラフィックとは

Disney Planet Possible




■執筆: Mami NAITO Sustainable Brand Journey 編集部
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