【入門】SDGs導入診断 SDGsに取り組むための事前準備、大丈夫ですか?

最近、商品広告と同じくらい「企業広告」を見かけるようになったと思いませんか?
商品広告が商品の魅力を伝えるものであれば、企業広告は企業の魅力を伝えるものであるはずですが、人々はどんなものを魅力に感じるのでしょうか。

その一つに「サステナビリティ」があります。
近年、社会や環境は大きく変化し、投資家だけでなく一般消費者までもが企業の環境や社会問題へ取り組む姿勢を重視するようになってきており、商品ブランディングはもちろん、企業ブランディングにおいても「サステナビリティへの取り組み」は企業や商品の魅力に欠かせない要素となっているのです。

「サステナビリティへの取り組み」の代名詞として、SDGsに取り組む企業も増えてきていますが、何から始めたらいいかわからない、安易に取り入れてウォッシュだと批判されるのは困る、などの声もよく耳にします。

魅力要素を取り入れつつも、ウォッシュにならないようにするためには、どのような取り組みが必要なのでしょうか。


YUIDEAのSDGsコンサル領域一覧における、SDGsの実装プロセス


【ステップ1:SDGsを理解する】

SDGsに取り組むためには、経営層はもちろん、従業員もSDGsを正しく理解したうえで
自分事として考える意識を持つ必要があります。

□経営層はSDGsに取り組む意義を理解している
□経営層はSDGsにおいて企業に求められる役割を理解している
□経営層がSDGsに対して意思決定する仕組みがある
□経営層を対象にSDGs研修を行っている
□従業員を対象にSDGs勉強会やe-learningなどの浸透施策を行っている
□経営層・従業員はSDGsの各目標にターゲットが設定されていることを知っている
□経営層・従業員はSDGsによって事業の機会を得ることも、課題を抱えることもあることを理解している


【ステップ2:優先課題を決定する】

バリューチェーンにおける正の影響(機会)・負の影響(課題)を現在・将来の視点で確認し、最大の効果が期待できる領域を特定します。

□他社事例など、優先課題特定に関する情報を集めている
□事業全般におけるバリューチェーンを把握している
□影響が大きい領域のマッピングに使えるツールがある
【例】ライフサイクル・アセスメント(LCA)、環境を含めたインプット/アウトプット(EEIO)など
□自社に関わるステークホルダーを特定している
□それらのステークホルダーが何を重視しているか知っている
□影響が大きい領域を特定している
□自社の機会と課題を特定している


【ステップ3:目標を設定する】

いつまでに、何を、どれくらい行うか、目標を設定します。
自社が優先して取り組むSDGs目標を決めるだけでは、SDGsに取り組んでいるとは言えません。

□他社事例など、目標に関する情報を集めている
□優先課題に対して自社がどんなことに取り組んでいるかを把握している
□それらの取り組みの進捗状況を把握している
□イノベーションや創造性を発揮させる、意欲的な目標を取り入れる意識がある
□ステークホルダーに認められる目標になっている


【ステップ4:経営へ統合する】

SDGsを全社的な取り組みに展開するために、SDGs活動を経営に組み込みます。
組み込む内容は、正の影響を伸ばしていくものと、負の影響(課題)を減らしていくものがあります。

□経営層・従業員に目標が浸透している
□SDGsと事業が結びつき、部門、部署、個人が何に取り組むべきか理解している
□中期経営計画にSDGsの目標を盛り込んでいる
□SDGs推進の担当役員がいる
□新規事業開発など、イノベーションに生かしている
□業界内の商慣習、基準を見直しに生かしている
□子会社・関連会社に推進担当者を置き、連携している


【ステップ5:報告とコミュニケーションを行う】

SDGsの取り組みをステークホルダーに対して報告します。
適切な情報提供がないと、サステナビリティに取り組んでいることを知ってもらえません。

□サステナビリティ報告書やコーポレートサイトなどで取り組みを掲載している
□商品・サービス開発にサステナビリティの観点を取り入れている
□ステークホルダーからの意見や要望を収集している
□ステークホルダーから収集した意見や要望を取り組みに反映している



■執筆: YUIDEA ESG division  

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